아쿠타가와 류노스케와다니자키 준이치로의 스쿠비즘 양상ー『호색』과 『후미코의 발』을 중심으로ー

Abstract

本稿では、芥川龍之介の『好色』と谷崎潤一郎の『富美子の足』をスクビズム様相を中心に比較考察した。谷崎の場合、女体崇拝という彼だけの独得な文学的特徴として多くの作品でスクビズム的傾向が現れるが、芥川の場合、『好色』以外にはそのような作品は数少ない。そういう面で芥川が原典である『今昔物語』からスクビズム的素材を探し、『好色を』を完成したといにことは、彼の他の作品とは区切られるべきであろう。本稿で両作品をスクビズム的様相を通して比較考察した結果は次のようである。まず『好色』で、主人公の平中が侍從のマリ(糞)に執着したのはスクビズムの<観念的下部B>であった。『好色』でのこのようなスクビズムは侍從という理想の前で自らの無力と限界を悟り、絶望からの克服のために選択した方法であった。しかし、平中は侍從という理想を克服することが出来ないまま、その前で跪いて破滅を向かう結果になってしまった。そして『富美子の足』では、富美子を取り巻く隠居と宇之吉という三角関係の中で、隠居と宇之吉の両者共にスクビズム的様相が現れた。それは<肉体的下部>のスクビズムであった。作品分析の結果、隠居と宇之吉は作者の谷崎が投影された人物であり、登場人物の全てが彼の他の作品のキャラクタと重なる人物であることが分かった。これは谷崎の初期作品の特徴が『富美子の足』に凝縮され、近代化していた東京のイメージが登場人物たちに反映されたことであるといえよう。そして『富美子の足』での隠居と宇之吉から現れるスクビズムは谷崎の近代化に対する熱望が内在していることであった。ちなみに、富美子の足のしたから死にかけていた隠居の姿は近代化していた日本のイメージが投影されたことであった。