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宮沢賢治と北海道との関連性 -『ペンネンネンネンネンㆍネネ厶の伝記』を中心に-

Authors
박경연
Issue Date
2012
Publisher
한국일어일문학회
Keywords
北海道、昆布、殖産工業、自己反省、函館裁判所
Citation
일어일문학연구, v.81, no.2, pp.163 - 180
Journal Title
일어일문학연구
Volume
81
Number
2
Start Page
163
End Page
180
URI
https://scholarworks.bwise.kr/gachon/handle/2020.sw.gachon/17362
DOI
10.17003/jllak.2012.81.2.163
ISSN
1226-2552
Abstract
宮沢賢治は何回も北海道を訪れている。 ペンネンネンネンネンㆍネネ厶の伝記 がその北海道と関連性があることを考察した。この作品の舞台が北海道である根拠として、昆布、大麦、ビール、裁判長などが挙げられる。さらに北海道が明治時代に入り、注目を浴びてきたこととの関連もある。また、宮沢賢治が北海道を訪れて印象深かったことを賢治流に作品にしている。作品のあらすじは主人公ネネムが飢饉で父母を失い、独立する。独立してから立身出世して、世界裁判長になる。仕事の一環として町を巡視しながら悪い人を裁く。行方不明になった妹マミミとの再会、ネネムは周りから褒められたりして自分も安心するが、自分の中に反省心が出現し、自分自身を省みるようになる。作品のもうひとつの背景にばけもの世界がある。作品の中での捉え方は、一つは北海道をイメージし、もう一つは人間の心に潜む傲慢さであり、自分自身を省みるきっかけとしてばけもの世界が登場する。ばけもののイメージは大きいというイメージを持っていて、土地が広い北海道との関連性をイメージしたり、人間と神様の世界を表したりしている。北海道は明治に入って開拓された土地である。昆布の話、函館裁判所の話、お雇い外国人の話などは殖産興業と深く関わり、それが作品のあらすじになっている。賢治は主人公ネネムを北海道開拓の歴史とダブらせて伝記として書いている。作品の最後の部分では、反省の心が色濃く表現されている。最後のところの原稿はないので、それ以外の結論があるかもしれないが、原稿がない以上致し方ないことである。独立、立身、巡視、安心、出現という大きな作品の流れの中で、人間は安心して気をゆるめると失敗するという反省を教訓に、その失敗をバネにして人が次に取るべき行動を暗示している。
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