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雨森芳州著 『交隣提醒』의 候文에 대하여雨森芳州著『交隣提醒』の候文について

Other Titles
雨森芳州著『交隣提醒』の候文について
Authors
오미영
Issue Date
Mar-2012
Publisher
한국외국어대학교 일본연구소
Keywords
交隣提醒; 候文; 庭訓往來; 往来体; 変体漢文
Citation
일본연구, no.51, pp.257 - 274
Journal Title
일본연구
Number
51
Start Page
257
End Page
274
URI
http://scholarworks.bwise.kr/ssu/handle/2018.sw.ssu/12657
DOI
10.15733/jast.2012..51.257
ISSN
1225-6277
Abstract
本稿は『交隣提醒』における「候」の使用について、先行の資料と比較して考察することによって、いわゆる「候文」という文体の変遷について考察したものである。まず、変体漢文で書かれた書簡文の典型として『庭訓往来』における「候」の使用実態を用例とともに考察した。『庭訓往来』では「候」が単独、あるいはほかの形態素とともに文末の終止に用いられるのが普通である。単独で文末に用いられたのは51例であり、「候畢(14)」「候也(17)」「候歟(6)」「候哉(1)」のような形で文末に用いられたのは38例である。全体用例の70%は文末終止に用いられていることがわかる。『捷解新語』巻10の書簡文に「候」が用いられたのは170例であるが、単独で文末に用いられているのが87例、文中で使用されているのが83例である。文末使用例は全体の51%であり、これは『庭訓往来』に比べ20%近く低くなっている。また文末の用例で「畢」「也」等と結合した例が見られないのも特徴的である。『交隣提醒』では1534例の「候」の用例が確認された。文末の終止に用いられているのは308例で、全体用例の20%に過ぎない。『庭訓往来』の70%、『捷解新語』巻10の51%に比べ、文末終止の用例は大幅に減少していることが分かる。これは変体漢文で用いられていた「候」が、相対的に一文の長さが長くなった日本語語順の文章に使用されるようになり、文中の接続により活発に用いられたと思われる。『交隣提醒』において体言や名詞句、あるいは助詞や形式名詞のようなものとともに文中に用いられたものは1221例で、数的にも多いだけでなく、表現も多様化していることが分かる。本来「候」は、日本語の敬語表現の一つとして変体漢文に流入された。しかし、『交隣提醒』の段階になると、敬意と関係のない場合においても「候」を用いることがあり、必要以上に頻繁に用いられている。これは江戸時代には「候」が文末や文中で形式的に使用されたことを示すものと考えられる。以上の考察から、変体漢文で書かれた『庭訓往来』や、変体漢文と日本語文の両方で書かれた『捷解新語』巻10の「候」に使用様相と比較してみると、『交隣提醒』では文末より文中における使用比率が拡大している。敬語的な性格から離れ、形式的に用いられるようになったと言えよう。
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