Detailed Information

Cited 0 time in webofscience Cited 0 time in scopus
Metadata Downloads

오에 겐자부로의 『사육』 일고찰 -차별, 그리고 공생의 가능성에 관하여-大江健三郎の『飼育』一考察 ー差別、そして共生の可能性についてー

Authors
이재성박승애
Issue Date
2012
Publisher
동아시아일본학회
Keywords
Oe Kenzaburo; Breeding; Discrimination; Mountain Village; War; 大江健三郎、飼育、差別、谷間の村、戦争
Citation
일본문화연구, no.43, pp 473 - 492
Pages
20
Journal Title
일본문화연구
Number
43
Start Page
473
End Page
492
URI
https://scholarworks.bwise.kr/cau/handle/2019.sw.cau/35533
DOI
10.18075/jcs..43.201207.473
ISSN
1229-4918
Abstract
1994年ノーベル文学賞を受けた日本現代文学の代表と呼べる大江健三郎は、1957年22歳の大学生の時、文壇にデビューした。その後、50年以上旺盛な創作活動とともに、政治・社会的発言を続くことで、文学者としてだけでなく、オピニオンリーダーとしての役割も忠実に果たしている。『飼育』は1958年1月に発表され、第139回芥川賞を受けた短編小説で、青年作家の大江健三郎の出発を華麗に飾ってくれた記念碑的な作品である。多くの批評家の絶賛を浴びて世に出たこの『飼育』という作品は、戦争末期の血生臭い悲惨な事件が描かれているにもかかわらず、非常に牧歌的な世界が広がる不思議な話しである。深い谷間の少年の目線で描いたこの話しは、時代的、空間的な背景についての具体的な言及はない。人物さえ具体的な名で呼ばれてない。外の世界とは無関係に幾重の山に囲まれた小さな谷間の少年たちはその孤立された世界の中で自分たちの楽園でのびのび生きて行く。大江健三郎が初期作品で一貫した主題として扱った「監禁状態」の典型を見せる谷間であるが、その監禁状態が自覚できない子供にとっては楽園みたいな空間であるのがわかる。「獲物」のように捕獲されて來たアメリカの黒人兵は少年たちが最初に見た戦争の実体であった。本稿は『飼育』に現れる二つの差別に注目した。まず黒人兵に対する村人たちの差別と、村に対する町の人たちの差別である。アイロニーなことに言葉の通じない前者の方は疎通を果たすのに反して、同じ言葉を使う後者の場合最後まで何の接点も持たず、差別ー被差別の関係に留まってしまう。
Files in This Item
There are no files associated with this item.
Appears in
Collections
College of Humanities > School of Asian Languages and Cultures > 1. Journal Articles

qrcode

Items in ScholarWorks are protected by copyright, with all rights reserved, unless otherwise indicated.

Altmetrics

Total Views & Downloads

BROWSE