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I末摘花物語における閨怨詩の受容と変異

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DC Field Value Language
dc.contributor.author김홍래-
dc.date.accessioned2021-06-18T11:41:18Z-
dc.date.available2021-06-18T11:41:18Z-
dc.date.issued2011-11-
dc.identifier.issn1225-1453-
dc.identifier.urihttps://scholarworks.bwise.kr/cau/handle/2019.sw.cau/46342-
dc.description.abstract本稿は末摘花物語の独自性として閨怨詩の変異に注目したものである。『文華秀麗集』の「艶情」には、『玉台新詠集』の「草萋」「蓬門」「塵」といった空閨の情景が多く取り入れられている。また、平安朝和歌にも閨怨詩の荒廃した邸の情景が多く歌われており、平安貴族社会における閨怨詩の流行を垣間見せている。一方、荒廃した末摘花の邸を描写する場面において漢詩や和歌で類型的に歌われていた荒廃した邸の情景が重なっている。しかし、閨怨詩の影響は和歌だけに留まらず、先行物語の『うつほ物語』俊蔭巻や『大和物語』一七三段には「蓬」や雑草が生い茂る荒廃した邸に住む女を男が訪れる物語が大きな枠組みとなっている。また、散佚した『桂中納言物語』においても、貧女が几帳の帷子を衣に仕立てたとする内容と、貧しい生活を強いられる末摘花物語は類似している。貧しい生活を強いられる末摘花の荒廃した邸の情景は、和歌や物語を介して閨怨詩の影響を受けている。しかし一方で、末摘花物語において閨怨詩は変異している。閨怨詩では男の訪問が絶えてしまった「佳人」の邸が蓬や雑草に掩われていく情景を通して空閨の悲哀を歌っていた。これに対して末摘花の場合、閨怨詩の情景を踏まえているものの、末摘花本人はあくまで「醜女」として描かれている。末摘花物語は、時の寵児である光源氏が醜い末摘花と関係を持ってしまう烏滸物語として注目されてきた。しかし、閨怨詩の変異として末摘花物語を読んでいく時、荒廃した邸に住む「美女」が荒廃した邸に住む「醜女」に転倒する皮肉な文脈の横断は、末摘花物語を閨怨詩の「パロディ」に作り変えている。-
dc.format.extent11-
dc.language일본어-
dc.language.isoJAP-
dc.publisher한국일본학회-
dc.titleI末摘花物語における閨怨詩の受容と変異-
dc.title.alternativeReception & Variation of Keien shi in SUETUMUHANA MONOGATAR-
dc.typeArticle-
dc.identifier.bibliographicCitation일본학보, no.89, pp 205 - 215-
dc.identifier.kciidART001604987-
dc.description.isOpenAccessN-
dc.citation.endPage215-
dc.citation.number89-
dc.citation.startPage205-
dc.citation.title일본학보-
dc.publisher.location대한민국-
dc.subject.keywordAuthor末摘花、閨怨詩、変異、パロディ、色好み-
dc.description.journalRegisteredClasskci-
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