親しい友人にものを借りる際のストラテジーの日韓比較 ─ 大学生を対象として ─Comparison of Strategies between Japanese and Korean Students on Borrowing from A Close Friend: Focusing on University Students
- Other Titles
- Comparison of Strategies between Japanese and Korean Students on Borrowing from A Close Friend: Focusing on University Students
- Authors
- 나카무라 유리; Oikawa Hiroe; 후지타 토모히코
- Issue Date
- 2018
- Publisher
- 한국일본어학회
- Keywords
- 貸し借り; 親しい友人; ものの種類と位置; 日韓比較; ストラテジー; Borrow and lend; Close friend; Type and position of objects; Comparison of Japanese and Korean students; Strategy
- Citation
- 일본어학연구, no.57, pp.35 - 56
- Journal Title
- 일본어학연구
- Number
- 57
- Start Page
- 35
- End Page
- 56
- URI
- https://scholarworks.bwise.kr/hongik/handle/2020.sw.hongik/12860
- ISSN
- 1229-7275
- Abstract
- 本稿は、日本及び韓国の大学生が親しい友人にものを借りる際のストラテジーの傾向を把握するため、ものの種類及びものが置かれた位置の異なる9つの場面を設定してアンケート調査を実施し、その結果を調査・比較したものである。その結果、大きく以下の5点が分かった。 (1) 日韓ともに、ものの種類や位置に関わらず、回答の割合が高いものから順に「事前断り型・言語」「事後報告型・言語」「事前断り型・非言語」「事後報告型・非言語」となっており、言語的ストラテジーが主に用いられる。 (2) 日韓ともに、軽微なものほど、持ち主に近くなるにつれて、事前断り型ストラテジーが用いられやすく、事後報告型ストラテジーが用いられにくくなる。 (3) 日韓ともに、持ち主から遠いほど、ものが軽微でなくなるにつれて、事前断り型ストラテジーが用いられやすく、事後報告型ストラテジーが用いられにくくなる。 (4) 韓国は「ものの種類」と「ものの位置」がそれぞれ独立して、ストラテジーに影響を与えるのに対し、日本は「ものの種類」による影響の方が先立っており、「ものの種類」が「ものの位置」による影響の大きさを左右している。 (5) ものの種類やものが置かれた位置に関わらず、日本は「事前断り型・言語」が1位に選ばれている割合が韓国より、韓国は「事後報告型・言語」が1位に選ばれている割合が日本より、さらに、日本は「事後報告型・非言語」が回答として選ばれていない割合が韓国より、有意に高い。また、こうした傾向は、軽微なものが借り手の近く、もしくは借り手と持ち主の間にある場合に、より強まる。
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