현대 일본인의 생활양식에 대한 일고찰 - 목욕과 난방을 중심으로 -
- Authors
- Ogino Chihiro
- Issue Date
- 2008
- Publisher
- 한국외국어대학교 일본연구소
- Keywords
- ライフスタイル、風通し、局所暖房、風呂、家庭用燃料
- Citation
- 일본연구, no.38, pp.29 - 49
- Journal Title
- 일본연구
- Number
- 38
- Start Page
- 29
- End Page
- 49
- URI
- http://scholarworks.bwise.kr/ssu/handle/2018.sw.ssu/17395
- DOI
- 10.15733/jast.2008..38.29
- ISSN
- 1225-6277
- Abstract
- 「日本と韓国は、似ているようで異なる」というのは普段からよく耳にする言葉だ。本稿は、日本と韓国でしばしば誤解されることの多いライフスタイルのなかで、冬のライフスタイルに注目してみた。具体的に、韓国人が日本に行くと感じる「なぜ日本は豊かなのに冬家の中が韓国に比べて寒いのか」という疑問と、日本人が韓国に来ると感じる「冬の夜毎日暖かいお風呂に入ることがむつかしいストレス」に焦点を当て、このような疑問やストレスを少しでも解消すべく、日本の冬のライフスタイルの起源と現状を明らかにした。
まず近代化以前、日本の平均的な家屋は、韓国の平均的な家屋に比べると夏、つまり風通しを考慮した構造をとっていた。よって暖房においても通風中心の家屋構造とタイアップした「局所暖房」という形をとらざるをえなかった。暖房器具は移動可能なものが多く、調理と暖房を同時に兼ねそなえた器具もあった。その中で風呂は、体を清潔に保つばかりでなく、特に冬に体を暖める機能を持っていた。
近代化以降、ライフスタイルの西洋化とともに家庭用燃料の化石燃料化が進行した。1920~30年代、都市家庭において、炊事燃料であった薪の代わりにガスが一般化した。ところでこの時期は日本において都市化が進行し、中産階級が登場した時期と重なる。この時、都市の中産階級が確立したライフスタイルは、高度経済性長期に大量に発生した中産階級のモデルになったという点で、重要な変化であったといえよう。
戦後、高度経済成長期を経て、家庭用燃料の化石燃料化は終了した。しかし、暖房面でみると、燃料や器具は現代化されたが、局所暖房というライフスタイルは維持された。結局、「オール電化」が叫ばれ始めた現在でも、日本人にとって「石油ストーブで部屋を暖め、コタツに入って体をあたため、テレビを見ながらお茶を飲んだりミカンを食べ、風呂に入って湯冷めする前に床につく」生活は、冬の定番として残っている。
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