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Meihoki, the subject and arrangement of tales『冥報記』における話題と說話配列の方法

Other Titles
『冥報記』における話題と說話配列の方法
Authors
이시준
Issue Date
Dec-2003
Publisher
한국외국어대학교 일본연구소
Keywords
日本話; 中話; 日本靈異記; 冥報記; 唐臨
Citation
일본연구, v.21, pp.237 - 254
Journal Title
일본연구
Volume
21
Start Page
237
End Page
254
URI
http://scholarworks.bwise.kr/ssu/handle/2018.sw.ssu/20774
ISSN
1225-6277
Abstract
日本説話文学、特にꡔ日本国現報善悪霊異記ꡕやꡔ今昔物語集ꡕなどに多大な影響を及ぼしたꡔ冥報記ꡕは中国で散逸してしまいꡔ冥報記ꡕそのものの論議はほとんどなされていない。本稿の目的は従来あまり考究されなかったꡔ前田本 冥報記ꡕの説話の配列の方法を明らかにすることにある。考察の結果は以下の通りである。まず、計11話の説話を収めている巻上であるが、年代順になっている所は第1話から上3までと上4から上7話までの二つの話群であり、話題や関連事項からみると、説話の登場人物(上1と上2、上5と上6)法華経による霊験譚(上3と上4)、粗筋(上9と上10)などの話題や関連事項の共通点によって配列された。次は計19話を収めている巻中の配列の方法であるが、中1から中3の話群だけが年代順になっている。話題と関連事項からは法華経霊験譚(中1、中2、中3)、危機から逃れる(中4から中6と中8から中10)、冥界(中11と中12、中14と中15、中18と中19)、夢(中5から中6)などの共通点によって配列された。最後に計25というもっとも多数の説話を収録している巻下である。年代順からみると、全体的に下1から下11までは唐以前の説話、その以後は唐時代の説話となっている。一方、話題と関連事項(モチーフや人物)の視点からは殺生(下3から下8と下17から下21)、粗筋(下3と下4、下5と下6、下20から下22、下23から下25)、現報(下5から下10)などの共通点によって各々配列された。ꡔ冥報記ꡕ全体を総合的にいうと以下の通りである。年代順という基準が特に意識されたと判断さえる所は巻上の冒頭部分、巻中の冒頭部分であって、巻下の場合は前半と後半の部分が唐以前と以後とに分けられている。つづけて、話題や関連事項の方であるが、巻上は因果応報譚の性格が強い上10、上11を除いて全体的に霊験譚(特に上3から上7までは経の霊験譚)が多い。上1から上7までの説話群に高僧伝の性格が読み取れる点も見逃せない。巻中は全体的に因果応報譚がごく少なく冥界譚と霊験譚が目立ち、さらに霊験譚は法華経関連説話が多い。巻下は巻上、巻中とは打って変って霊験譚の性格が薄れて因果応報譚の性格が強く、特に殺生による悪因悪果譚が目立つようになる。
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College of Humanities > Department of Japanese Language & Literature > 1. Journal Articles

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Lee, Si Jun
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