일본의 천자문 학습의 변천 - 上野本·東大本·谷村本을 대상으로 -The Change of Learning of the Senjimon[Thousand-Character Classic] -In focus on Uenobon, Todaibon, Tanimurabon-
- Other Titles
- The Change of Learning of the Senjimon[Thousand-Character Classic] -In focus on Uenobon, Todaibon, Tanimurabon-
- Authors
- 오미영
- Issue Date
- Feb-2015
- Publisher
- 한국일어일문학회
- Keywords
- 千字文(Senjimon); 文選読み(Monzenyomi); 漢文訓讀(vernecularreading); 上野本(Uenobon); 東大本(Todaibon); 谷村本(Tanimurabon)
- Citation
- 일어일문학연구, v.92, no.1, pp.113 - 131
- Journal Title
- 일어일문학연구
- Volume
- 92
- Number
- 1
- Start Page
- 113
- End Page
- 131
- URI
- http://scholarworks.bwise.kr/ssu/handle/2018.sw.ssu/8961
- DOI
- 10.17003/jllak.2015.92.1.113
- ISSN
- 1226-2552
- Abstract
- 本稿は、拙稿(2014A)における東大本の千字文訓読に関する考察を基にし て、日本の千字文の訓読の変遷について考察したものである。考察には東大 本とともに、13世紀に加点された千字文の訓点本である上野本と、17世紀加 点の谷村本を使用し、千字文の訓読法としての文選読みの採用と定着、及び 13世紀から15世紀をとおって17世紀に至るまでの千字文の訓読の変遷につい て考察した。 文選読みは、音読と訓読の間に、助詞「ノ」や「ト」を入れて読むのが特 徴的である。東大本や谷村本を含む後代の千字文訓点本では、これらの助詞は右側、つまり音読の下に記入されるのが一般的である。しかし上野本では 左側に記入されたものが多く見られる。このことから、文選読みを千字文の 読み方として採用した時、音読と訓読を漢字の左右に分離し、当初は「ノ」 や「ト」を左側、つまり訓読のところに記入したが、のちほど右側、つまり 音読のところに移し、定着させたものと考えられる。上野本に文選読みが登 場することから、少なくとも13世紀初期には千字文の訓読方法として文選読 みが採用されていたことが分かる。また上野本の加点様相から考えて、上野 本は文選読みを千字文の訓読法として採用した初期の様子を示すものと見る ことができよう。 文選読みの中、訓読パートに注目し、三つの訓点本で語順が変化したもの と、自立語の語彙の訓が変化したものを取り出しその状況を分析した。まず 上野本と東大本を比較した結果、語順において、はっきりとした相違を示し ているのは10例であった。そのうち8例において、東大本と谷村本が同じ語順 を取っていることが分かる。上野本と東大本の間で自立語の訓が相違してい る確実な例は158例である。この158例を谷村本で確認した結果、谷村本の訓 が上野本と一致しているのは25例であるが、東大本と一致しているものは125 例で、東大本との一致率が5倍に近い。語順用例と同様、谷村本は上野本の訓 読を参照しながらも時代的に近い東大本の訓読をより多く継承していること が分かる。特に自立語の用例をとおしては、江戸時代の千字文訓点本である 谷村本が、先行する訓点本を継承していながらも、先行の二つの訓点本とは 異なる訓を記入するところもあり、先行する千字文訓読を発展的に継承して いる様子をうかがうことができた。
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Collections - College of Humanities > Department of Japanese Language & Literature > 1. Journal Articles
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