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오에 겐자부로의 『사육(飼育)』에 관한 고찰― ‘감금상태’에서 나타난 축제와 공생 ―A Study on Oe Kenzaburo's ‘Shiiku’: Festivals and coexitence in Imprisoment

Authors
이재성박승애
Issue Date
2011
Publisher
한국일본학회
Keywords
大江健三郎、飼育、監禁状態、共生、戦争
Citation
일본학보, no.89, pp 155 - 166
Pages
12
Journal Title
일본학보
Number
89
Start Page
155
End Page
166
URI
https://scholarworks.bwise.kr/cau/handle/2019.sw.cau/26962
ISSN
1225-1453
Abstract
当時大学生であった大江健三郎が、第二次世界大戦の有様を谷間の村に住んでいた少年の目で描いた『飼育』は大江の長い創作人生の第一期に当たる作品である。大江健三郎は自ら戦後文学の後継者と自任し、戦後のモラルの象徴である憲法九条の不戦の誓いを守る活動にも活発に参加している。大江の初期作品の中でも森とそこで敗戦を向かえた少年の話の『飼育』は非常に牧歌的な小説と知られている。地理的にも社会的にも孤立した谷間の村にアメリカの戦闘機一台が墜落し森に隠れていた一人のアメリカ黒人兵が村の大人たちの手に捕まって来る。谷間の村の子供たちは大変な好奇心で黒人兵の一挙手一投足を観察し、言葉の通じない状況であるにもかかわらず黒人兵との交わりを楽しんでいくうちに深い親しみを覚えるようになる。谷間の村の子供たちは黒人兵の出現によってたちまち、退屈だった日常から解放され、大変な昂揚と喜びに満ちた夏のひとときを送ることになる。本稿はこのような集団の昂揚を祝祭と捉え、この祝祭の生成と壊滅のことを観察したものである。集団のエクシタシーと生命力に溢れていた谷間の祝祭は大人たちの突然な介入で悲惨な形で幕を閉じることになってしまう。黒人兵は大人たちの手に殺され、指を叩きつぶされた少年は、自分はもう子供ではないという自覚を持つようになる。このような話の展開を通して作家の大江健三郎自身が述べた「監禁された壁のなかに生きる状態」で生じる祝祭とその解体過程を観察し、「共生」という大江文学のキーワードを考えてみたいと思う。
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College of Humanities > ETC > 1. Journal Articles

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