日本国語辞典に現れる略語に関する一考察 ー略語形成のメカニズムと形態的特徴を中心にー
- Authors
- 김용균; 서경원
- Issue Date
- 2011
- Publisher
- 한국외국어대학교 일본연구소
- Keywords
- 辞典、見出し語、略語、漢語、和語
- Citation
- 일본연구, no.50, pp 441 - 457
- Pages
- 17
- Journal Title
- 일본연구
- Number
- 50
- Start Page
- 441
- End Page
- 457
- URI
- https://scholarworks.bwise.kr/cau/handle/2019.sw.cau/27299
- DOI
- 10.15733/jast.2011..50.441
- ISSN
- 1225-6277
- Abstract
- 本研究は、日本語の語彙面の特徴の一つである略語を、資料としての客観性を確保するという立場から日本国語辞典を用いて略語形成のメカニズムと形態的特徴という観点から考察し、それを数値化した研究である。その過程で略語の特徴として下記のことが明らかになった。
一. ほとんどの略語が2・3・4モーラに集中して分布しており、5モーラ以上の略語はごく少数である。二. 略語の行別分布は、「カ行」「サ行」「タ行」「ハ行」での出現頻度が高く、他の行での略語は少ない。特に「ワ行」の略語は4語しかなく、さらに「ア行」の略語29語のうち、カタカナ語が23語でほと んどであることも特徴である。三. 日本国語辞典に載っている略語の出現頻度は、「カタカナ語>漢語>和語」の順であり、「カタカナ語+漢語」や「和語+漢語」などの混合語は全体の3.9%にすぎない。四. 典型的なカタカナ語略語は、モーラ数が4モーラ以内であることが一つの条件である。五. 漢語略語は、3モーラより4モーラの方が2倍以上多く出現しており、カタカナ語略語に比べて2モーラ略語が極端に少ない。六. 和語略語は、発音と意味の最小単位である2モーラに省略する傾向が強い。七. 略語の省略の代表的な型とは、基の語の下の部分のみを省略する型である。
本稿の研究結果を通じて略語形成のメカニズムと形態的特徴が明らかになり、これからの日本語学および日本語教育においても有意義な資料になることが期待される。
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