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定家의 幽玄연구 - 『八代集秀逸』와 『百人一首』를 중심으로 -定家の幽玄研究 -『八代集秀逸』と『百人一首』を中心に-

Authors
임찬수
Issue Date
2009
Publisher
한국일어일문학회
Keywords
幽玄; 秀歌撰; 八代集秀逸; 百人一首; 定家; 俊成
Citation
일어일문학연구, v.70, no.2, pp 155 - 173
Pages
19
Journal Title
일어일문학연구
Volume
70
Number
2
Start Page
155
End Page
173
URI
https://scholarworks.bwise.kr/cau/handle/2019.sw.cau/32991
DOI
10.17003/jllak.2009.70.2.155
ISSN
1226-2552
Abstract
幽玄という美意識は俊成思想の要のように思われている。勿論、歌合の評語として14回にわたって使用されたし、彼の歌論書と『自鎮和尚自歌合』『民部卿家歌合』などにも「艶にも幽玄にも」「艶にもあはれにも」「艶にもをかしくも」のように言及されているからである。しかし、俊成が特に幽玄を強調した根拠は見あたらない。むしろ、俊成にとっての幽玄とは様々な美意識の表現の中の一つに過ぎないものだったし、深く感動したものをどの表現で表しても構わない姿勢であったと思われる。  定家も幽玄という言葉を用いて評したが、俊成ほどではなかった。歌合に五回、歌論書に一回だけで、その意味も俊成に比べて限られた範囲、つまり秋の寂寥と寂しい山里を感じる歌に対してであった。要するに俊成の幽玄が総合的美意識の表現と言えば、定家の幽玄は寂しさと哀感深いものだと言えるだろう。  定家の幽玄を具体的に定義するために、彼の晩年の秀歌撰(『八代集秀逸』と『百人一首』)の秋歌を調べてみた。『八代集秀逸』の場合には、秋の風景を幻想的に描いている歌(特に露を素材にしたもの)、恋歌とも言えるものが多い。が、定家が歌合で規定した幽玄の枠にふさわしい寂びたる秋の叙景歌はわずか三首(22、33、43番)にすぎない。そして、『百人一首』には6首(5、23、47、70、71、94番)がある。その以外には言語遊戯、新しい表現の歌、鮮明な秋の趣きを描いた歌など多様なものが収録されている。  以上のように、秀歌撰においての秋歌は歌合に評語として取り扱われた幽玄のイメージとは相違ある歌が多い。というのは幽玄という美意識の働きが全くないとは言えないが、定家の思想の中には中心的ではなかったとも言えるだろう。
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Lim, Chan Soo
대학원 (일어일문학과)
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