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미야자와 겐지(宮沢賢治) 동화에 나타난 ‘바람의 마타사부로(風の又三郎)’ 일고찰A Study on <Wind's Matasaburo> which Expressed in Kenji Miyazawa's Fairy Tale

Authors
이재성임유희
Issue Date
2010
Publisher
한국일본학회
Keywords
風、風の又三郞、風の妖精、天狗、循環
Citation
일본학보, no.83, pp 243 - 255
Pages
13
Journal Title
일본학보
Number
83
Start Page
243
End Page
255
URI
https://scholarworks.bwise.kr/cau/handle/2019.sw.cau/33939
ISSN
1225-1453
Abstract
自然現象である風は宮沢賢治文学の主な素材の一つである。賢治は風に<風の又三郎>という独創的な名を付け、6編の作品に描写したが、風の又三郎という素材は作品「風野又三郞」と「風の又三郞」、この二つの作品で<風の又三郎>というキャラクターをほぼ確立したということができる。「風野又三郞」は1924年の未完成の作であり、「風の又三郞」は1931~1933年作で、「風野又三郞」の改稿作と知られている。同一の題目に<野>と<の>の違いがあり、導入部分だけは類似性があるが、内容や展開は全く異なる別の作品である。この二つの作品の主な登場人物は題目と同じ名の<かぜのまたさぶろう>で、新潟から東北にかけて広まっている風の神、風の三郞の伝承にちなんだものである。風の又三郞は賢治の6篇の童話作品の中に登場し、最初はそれ自体が風を指す言葉であったが「風野又三郞」や「風の又三郞」では擬人化され、「風野又三郞」では風の妖精として、「風の又三郞」では転校生の人間として描かれている。口伝の異人として風を指し、風の神や天童、座敷わらし、風の妖精などとして描かれた風の又三郞であるが、作品「風の又三郞」では民俗学でいう天狗との関連性が見られる。天狗は神隠しの媒介体として知られており、主に住むところは山奥である。天狗は羽団扇を持ち、赤い顔色、長い鼻、飛行をすることが特徴である。天狗が羽団扇を持つことは風の又三郞の父親が団扇を持って登場することと同じであり、飛行をする属性も、修験者のような姿で教室の中に突然現し、教室の皆を上から見下ろす又三郞の父親の視線と同じである。風の又三郞の赤い髪や目をきょろきょろする行動は赤い顔色や長い鼻の天狗との関連性が見られる。天狗をモチーフとして描かれた風の又三郞をとおして賢治の作品と民俗学の接点を見出すこともでき、賢治文学の特徴の一つである郷土性を再確認することもできると思う。又、風の妖精である又三郎が気象学を子供たちに教える場面や、妖怪の天狗が化けて村に出現し、村の子供と共に自然をふんだんに楽しむというストーリーからは、童話的な遊戯性を追求した作者の意図が窺われる。又、二つの作品に描かれた風の又三郎は有機性及び循環性が見られる。風の妖精と人間、人間と妖怪(天狗)という其々の世を巡る循環性が現れている。又三郎の循環性は自然である風と属性が同じであり、風の三郎を風の又三郎という名で表現した賢治の意図にも循環性の暗示が込められている。作品「風野又三郞」の中で、風の妖精である又三郎は家族の名前が風の又三郎として同じであることを強調しており、直接的に風の大循環に関して説明している。このような説明は<又>という言葉に循環性や同時性の暗示が含まれていることを意味する。宇宙の循環ということは宮沢賢治の基本的な宇宙感覚と相通することとして、彼は風の又三郎という素材を通して自分の持っていた宇宙の循環認識を十分に表現したと言えよう。
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College of Humanities > School of Asian Languages and Cultures > 1. Journal Articles

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